大寒〜卵の旬、知ってますか?

大寒 

1月20日頃から立春まで

一年で最も寒さが厳しい頃。

沢の水は凍りつく一方、ふきのとうの花が咲き始めたり、柳が芽吹き始めたりして、ちらほらと春の兆しも見つかります。

諏訪湖などで有名な
『御神渡り』もこの頃

『三寒四温』で、三日寒い日が続くと、そのあとに四日暖かい日が来るとされています。

季節は少しずつ、でも着実に春へと向かっていますね。

立春に始まる二十四節気は、この大寒が最後の一節。

冷たい風にさらされ、体力も抵抗力も落ちてしまいます。

栄養豊富な食べ物をいただき、体を温め、十分な睡眠をとりたいものです。

ではでは今回も七十二候から始めます!

初候

款冬華(ふきのはな さく) : 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す

次候

水沢腹堅(さわみず こおりつめる) : 沢に氷が厚く張りつめる

末候

鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく) : にわとりが卵を産み始める

初候  款冬華

ふきのはなさく

凍てつく氷の下では春支度。

蕗の花が咲き始めます

お弁当箱の歌に出てくる「筋の通ったフ~キ。」

あく抜きをしてから、煮物やきゃらぶきなどでいただきます。

フキは、葉より先に花茎が伸び出しますが、花が咲く前の蕾が『フキノトウ』

春を告げる山菜として、天ぷらや、ふきのとう味噌などとしていただけます。

露地物は12月~2月、ハウスものは1~4月が旬ですので、お店で見かけたぜひ一足先に春の滋味を。

フキはアイヌ語でコロコニと言います。

蓮の葉の下に住むという妖精、コロポ(ボ)ックルの『コロ』は『フキ』のこと。

佐藤さとるさんのファンタジー小説『誰も知らない小さな国』は、そんなコロボックルの物語です。

1959年初版ですので、もう半世紀も愛され続けている日本初の本格ファンタジーです。

私も子供の頃にワクワクしながら読んだ、宝物のような物語。

先日我が家の小学生が『最近出会った大好きな本なのー』と話をしてくれて、懐かしさにくらくらしました。

すごく嬉しくて、すごくありがたい気持ち。

読み継がれるすごさ。

本当に素敵な物語なので、大人の方も是非。

ちなみに有川浩さんの『図書館戦争』で、主人公が後生大事にしている本のモデルでもあるそうです。

話が逸れました。

この時期は、フキノトウだけでなく、小松菜も旬ですね。

寒さに強く、霜が降るほど甘くなり、葉は柔らかくおいしくなるという、なんともありがたい野菜なんです。

しかもビタミンも鉄分、カリウムも豊富。冷凍もできるし、クセもない、マルチな野菜。

『小松菜のような人でありたい』と、じんわり思います

次候   水沢腹堅

さわみずこおりつめる

沢の水は厚く硬く張り詰める頃で、この時期に日本の最低気温であるマイナス41℃(1902年1月25日旭川)が観測されました。

とはいえ、冬至を過ぎてお日様がパワーを増してきているのも事実。

春はもうすぐそこまできているよ、という意味で、冬の季語に『春隣(はるとなり)』という言葉もあります。

髪切って ピアス揺らめく 春隣

この時期なぜかやたらと髪を切りたくなるんですよねー。

私大きな丸顔でありますので、切っても似合わないんだけど(涙)

末候  鶏始乳

にわとりはじめてとやにつく

「とや」とは鳥屋と書き、鶏小屋のことです。

文献によっては、乳す(にゅうす)とも読みますが、鳥が卵を産む、と言う意味です。

今は季節関係なく店頭にありますのでピンときませんが、

鶏の産卵期は春から夏。

この時期にしか出会えないとっても貴重なものでした。

時を告げる鳥として大切にされてきた鶏。

時計がない頃は、雄鶏の声で時を知り、朝の支度としてかまどの焚付けを始めたと言われています。

節分

 

鬼は外~、福は内~!と豆をまき、数え年の数の豆をいただき、恵方を向いて太巻きを丸かじり。

誰でも知っている節分ですが、実は年に4回あります。

節分とはそもそも「季節の変わり目」。

季節が始まる、立春・立夏・立秋・立冬の前日を『節分』と言います。

旧暦では、立春から一年が始まるとされますので、立春前日の節目に重きを置くようになりました。

今でいう大晦日のようなものですね。

豆まき自体は、室町時代から。

疫病や災害を「鬼」と例え、そんな鬼をやっつけるという意味で「魔滅」に通じる炒り豆をぶつけます。

節分に飾る『柊鰯』も同じく邪気払いの意味を持ちます。

恵方とは、その年の年神様が宿る方角のこと。

その年の干支によって毎年方角が変わります。

自宅から見て恵方にある神社へお参りして豊穣や家内安全を祈願する『恵方参り』は、初詣の由来ともされています。

最近では『恵方巻き』をいただきますが、これはもともと大阪の風習とされていますが、地域によって「黙って食べきる」、「笑いながら食べる」といったやり方の違いや、「太巻きではなく手巻き寿司」などの違いもあるそうです。

とはいえこのブームの仕掛け人は、セブンイレブン。

1998年に仕掛け、200年からブームになりました。

七福神にちなんで、かんぴょう・きゅうり・しいたけ・出汁巻・うなぎ・でんぶなどの七湯の具材を入れるのが一般的です。

一般的には、恵比寿、
大黒天、福禄寿、
毘沙門天、布袋、
寿老人、弁財天

最近は有名寺社で祈祷した海苔を使用したり、料亭が監修していたり、もう巻き寿司ですらなくロールケーキだったりと様々ですが、そもそも『恵方に向かって事を行うは吉』ですので、せっかくですから、神様に一年間の福徳を願いつつ、美味しくいただきましょう。

ちなみに今年2019年は、東北東が恵方です。

なんだか今回は「食」の話が多かったですね。

この時期、心身を鍛えるための寒中水泳や寒稽古・滝に打たれる寒ごりなどが各地で行われます。

鹿島神宮では、伝統行事である大寒禊が行われます。

http://kashimajingu.jp/news/%E5%A4%A7%E5%AF%92%E7%A6%8A/

また、寒気を使う食べ物の寒仕込み(味噌・凍り豆腐・寒天・酒など)の時期でもあります。

寒さを楽しみつつ、近づく春の気配にわくわくしましょう。

では次回は、いよいよ到来!立春にて。

時節柄、お身体をおいたわりくださいね。

 

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