雨水〜獺祭の季節です

2月19日ころから啓蟄まで

『あまみず』ではなく、『うすい』と読みます。

カワウソの祭り

カワウソは、捉えた魚を川岸に並べる習性があります。

その様子がまるで先祖を祀っているように見えることから、

獺魚を祭る(たつうおをまつる)』と呼びます。

もともとは七十二候(雨水の初候)だったそうです。

カワウソのそんな様子はなんとも可愛らしいですが、

酒飲みにはもう完全に日本酒…

旭酒造さんの『獺祭』、ほんと美味しいですよねぇ…

https://www.asahishuzo.ne.jp/index.php

さて、そんなこんなで日本酒も美味しいこの季節。

今日もよろしくおつきあいくださいませ。

七十二候

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)2月18日頃

暖かな雨が降り注ぎ、大地が潤いはじめます。

霞始靆(かすみはじめてたなびく)2月23日頃

春霞がたなびき始める頃。

草木萌動(そうもくめばえいずる)2月28日頃

草木が芽吹き始める頃。

降る雪は雨へと変わり、農耕の準備が始まる頃です。

凍てつく地面は雨水で湿り、土の中では植物が着々と芽吹きの準備を始めています。

梅の季節

あちらこちらで梅が盛りを迎え、梅祭りが行われる地域も。

古くは花といえば『』でした。

詩歌に登場したのは万葉集が始まりとされ、その数も、萩についで多い百十九首です。

万葉集の時期の梅は白梅。

平安になって紅梅も普及し、近世では農家が梅干しづくりの副業を行うようになったことから、各地に植林されていきました。

天満宮の梅

梅の名所の一つである天満宮。

天満宮とは、菅原道真公をお祭りした神社のことで、「天神」「天神さん」などと呼ばれ親しまれている神社です。

菅原道真は平安時代の貴族・学者で、非常に優秀な政治家でしたが、

時の政権に翻弄され、太宰府へと左遷されました。

道真の死後、天変地異が多発したことから、祟りをなしたと恐れられ、信仰の対象となりました。

道真が今日を去る際に詠んだ

「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」

という歌は、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。

その梅が、京都から一晩にして道真の住む屋敷の庭へ飛んできたという、なんともダイナミックな「飛梅伝説」もあります。

道真の死後に付けられた『天満大自在天』という神号(神様としての称号)が、天満宮の由来とされています。

天満の意味は、「道真の怨霊が雷神となり、それが天に満ちた」ということらしく、よほど恐れられたのでしょうね…

時代が進み太平の世になると、優秀な悪者であったという側面から、

「学問の神様」とされるようになりました。

合格祈願に参拝された方も多いのではないでしょうか。

天神さまは各地にありますが、京都の北野天満宮や、福岡の太宰府天満宮などが有名です。

人間が神様??

天神様の話のついでに神様の種類をちょっとだけお話しさせてください。

神社に行かれた際、どんな神様が祀られているか気にしますか??

書いてはいるけど名前が難しいし、よくわからない…という人が多いと思います。

神様といっても、八百万(たくさん、という意味)いらっしゃいます。

簡単に分けるとこんな感じです。

(参考文献:神道の本/三橋健著/西東社)

記紀の神様

『記紀』というのは、日本の始まりの物語である『古事記』と、公式の歴史書である『日本書紀』を言います。

因幡の白兎や八岐大蛇のお話は有名ですね。

記紀に書かれている話に出てくる神様をお祭りした神社がは最も数が多く、種類も様々。

ご利益などは、神話のエピソードが元になったりしていますので、参拝ついでに神様にまつわる物語に触れてみてはいかがでしょうか。

土着神

土着の神様とは、その土地土地で信仰された神様のこと。

記紀に登場する神様たちもいらっしゃいます。

習合神

習合神とは、他の国の神様などと、日本の神様を同一視したものです。

牛頭天王(ずごてんのう)は、もともとインドの神様でしたが、スサノオノミコトと習合されています。

人格神

人格神には、天皇や歴史上の人物、または祟りを起こして恐れられた御霊神などがいらっしゃいます。

明治神宮の明治天皇、日光東照宮の徳川家康、天満宮の菅原道真などが、人格神といわれるものです。

他にも色々な神様がいらっしゃいますので、よければこちらも合わせてどうぞ。

日本の神様

ひな祭り

上巳(じょうし)の節句と呼ばれます。

もともとは、冬の間の穢れを『なでもの』と呼ばれる人型の紙に移す、

祓えの儀式が由来だとされています。

『なでもの』で体を撫で、穢れを祓い、それを海や川に流すもので、『流し雛』とも呼ばれます。

やがてその人形が、宮中の婚礼を模した今の雛飾りへと進化しました。

「お雛様をすぐ片付けないと嫁に行き遅れる!」と子供の頃よく聞かされましたが、その理由は『なでものを流す』ことに由来しています。

高価な雛人形を「流す」わけにはいきませんので、「片付ける」という風習になったといわれています。(諸説あります)

ひな祭りの豆知識

ひな祭りを彩るあれこれ。ご参考までに。

ハマグリ

対のものとしかあわない貝殻ですので、良縁に恵まれることを願っていただきます。

あられ

桃、みどり、黄色、白の四色。四季を通じて娘が幸せに、という思いが込められています。

菱餅

白は残雪、緑は大地、ももは花を表しています。

雪洞(ぼんぼり)

この漢字、読めませんでした…。ぼんぼりとは、ほんのり明るい様が転訛したものだといわれています。

三宝・三方

元は神様へのお供え物である神饌(しんせん)を乗せる台です。穴は三方向に開いていますので、穴のない方を神様に向けます。

雛飾りではこの三宝に、瓶子(酒器)が乗せられています。

高杯(たかつき)

2段重ねの紅白のお餅が乗っている脚付きの器です。

桜と橘

お雛様が、京都御所をモデルにしたことにより、この二種が飾られます。

『右近の橘、左近の桜』といわれ、お雛様から見て右に橘を配します。


正面から見たらこう。

毛氈(もうせん)

いわゆるフェルトで、緋色を用いる。


茜の根で染めたそうです

我が家の庭では、梅が咲き、チューリップが少しだけ芽を出しました。

雨が降るとまだまだ寒さがこたえますが、徐々に景色は鮮やかさを増します。

楽しみですね。

では次回は、虫も顔を出す『啓蟄』にて。

 

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