春分〜祝うのか祭るのか

3月21日頃から清明まで

春分では、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。

暑さ寒さも彼岸まで、という言葉があるように、寒さは和らいで過ごしやすい季節がやってきます。

そろそろ桜も咲き始めるころ。

今年の東京の開花予想は3月21日

28日頃には満開を迎えるそうですよ!わくわく!

七十二候

初候 雀始巣(すずめはじめてすくう)

次候 桜始開(さくらはじめてひらく)

末候 雷乃発声(らいすなわちこえをはっす)

日本において春分は「春分の日」という国民の祝日です。

実は天文学に基づいて決定される国民の祝日というのは、

世界でもとても珍しいもの。

季節の移ろいと共に歩んできた我が国らしい祝日の一つですね。

春分の日、実は戦前『春季皇霊祭』と呼ばれる祭日でした。

今回の七十二候は、見て然り!なものですので触れません。(いいのか?)

そのかわり今日はちょっと、まじめな、大事なお話しをば。

よろしくおつきあいください。

祝日?祭日?

3/21は春分の日です。

春分の日=祝日ですが、もともとの春季皇霊祭=祭日。

その違い、知ってますか??

この違いをお話しする前に、

日本の国柄を体現する重要な儀式である御代替わり、

その流れでぜひ知っていただきたい、天皇陛下と神道、

そして祝日・祭日について、書かせていただいます。

御代替わり

天皇陛下のご譲位による御代替わりまであとわずかとなりました。

先日、宮中三殿にて『退位およびその期日奉告の儀』が行われました。

これは一連の譲位関連儀式の始まりで、歴代の天皇や神々に譲位を告げる儀式です。

この後、国民に対して陛下がご譲位を宣言される「退位礼正殿の儀」などが続きます。

5/1には、皇太子さまが第126代天皇に即位なさる「即位の礼」

三種の神器のうち二つ(草薙剣と八尺瓊勾玉)などが渡御(とぎょ)される「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」

新天皇がお言葉をくださる「即位後朝見の儀」が行われます。

秋に、大嘗祭などの儀式が行われ、御代替わりいたします。

三種の神器(八咫鏡・
八尺瓊勾玉・草薙剣)

神道とは

神道は今でこそ『宗教』に分類されますが、もともと日本人にとっては、信仰というより慣習に近い存在です。

他の宗教との圧倒的な違いは、教義も経典もなく、一神教でないことが挙げられます。

昔から日本人が持っていた、自然に対する畏敬、作物に対する感謝などが、『神道』を形作ってきました。

その精神性のおおらかさは、そのまま日本人の美徳といっても過言ではなく、外部からの大きな力に揺り動かされようとも、柔軟に、でもしっかりと、この国に根付いてきました。

そんな神道、起源は日本神話にあります。

(正確にいうとそれ以前のアニミズムなどとの関連もありますが、ここでは一旦おいときます)

神社に祀られている神様の多くは、日本神話に出てくる神様たちです。

ご利益などは、ご祭神のキャラクター?によって決められていたりもします。

なぜ天皇陛下は神官??

日本神話には、天界の神様(天津神:あまつかみ)と、地上の神様(国津神:くにつかみ)が登場します。

そんな両方の神様の流れが合わさったのが、神武天皇。

日本の初代天皇です。

紀元前660年に奈良の橿原で神武天皇が御即位されてから、2679年。

万世一系で続いてきた125代目が、今上天皇陛下なのです。

125代ってすごいですよね。

これは世界でも群を抜いてぶっちぎりの長さです。

天皇陛下は神話に出てくる神々の直系のご子孫。

そして、『神道』の最高位の『神官』でもいらっしゃいます。

天皇陛下の一番のお勤めは『祈り』なんです。

様々な儀式・行事を通じ、日本国の繁栄と日本国民の幸福を祈ってくださっています。

そういった神道の『祭祀の日』が『祭日』です。

戦後にGHQによって神道・皇室の扱いが変えられてしまったことにより、

暦の上から祭日は無くなりました

以前は「祭日」だったが、戦後「祝日」になったものは、なんとなく「祭日」と言われていたりもします。

<戦前は祭日:今では祝日>
四方節:元日
紀元節:建国記念の日
春季皇霊祭:春分の日
天長節:昭和の日
秋季皇霊祭:秋分の日
明治節:文化の日
新嘗祭:勤労感謝の日

今では、全て、『祝日』として憲法で定められています。

ハッピーマンデーだの何だので、もういつが何を祝う日なのかに目が向かず、何連休?!にばかり意識がいってしまいますね…

春季皇霊祭

では春分の日は、もともとどんな祭日だったのか?といいますと、

先祖の霊を祭り、五穀豊穣を祈る日です。

(秋は収穫への感謝)

そもそもお彼岸に先祖を供養し、社日(雑節の一つ)に地域の氏神さまを祭ることに習い、明治に入って皇室祭祀として制定されました。

国民の習慣が、皇室行事になるっていうのもまた、すごく日本らしいです。

春分を挟んで前後三日ずつ、計7日間は、春のお彼岸です。

御代替わりあたりは、10連休とか。

ご旅行の予定もあると思いますが、貴重な機会です!

しっかりと、目に焼き付けてください。

そしてぜひぜひ!日本神話を読んでみてください。

単純にめっちゃおもしろいから。

では次は四月の初め、清明にてお会いしましょう。

 

 

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