穀雨〜平成から令和へ変わります。

穀雨

4月20日から立夏まで

穀雨とは、穀物を潤し成長を助ける雨のことです。

穀雨の終わりには、夏の始まりを告げる「八十八夜」もあります。

もう春もおしまいなんですね、、、

ではでは七十二候から。

初候  葭始生(よし はじめて しょうず) : 葦が芽を吹き始める

次候  霜止出苗(しも やんで なえ いず) : 霜が終わり稲の苗が生長する

末候  牡丹華(ぼたん はな さく) : 牡丹の花が咲く

令和

先日、新元号が発表されましたね。

『令和』の由来は最古の和歌集である万葉集

日本の古典由来万歳です。

万葉集はいまから1200年も前に作られた和歌集ですが、

身分の垣根を超え、数多くの人々の歌が載せられています。

さて、「令和」ですが、太宰府長官大伴旅人が

梅花の宴を開いたときに詠まれた歌を紹介する

「梅花の歌三十二首并せて序」に典拠があります。

せっかくなのでざっくりとご紹介いたします。

梅の花が美しい庭で宴を催す大伴旅人長官。

まず最初にご挨拶。

さてみなさん。今日はお集まりいただきありがとうございます。

季節は、初春のよい月で、大気もよく風も穏やかになり、

梅の花は鏡の前にあるおしろいのように白く咲きました。

蘭は身にまとう装飾品の香りのように薫っています。

(中略)

さてそこで空のもと、大地の上で、膝を近づけて盃をかわしましょう。

楽しさすぎて言葉を忘れるほど、打ち解けあい、いい気分です。

この心持ち、詩歌でなければ表せないとおもうんですよ。

さあみなさん!

園の梅を題材として歌を作ろうではありませんか!!

そんな挨拶の様子を綴った序文の後に、

宴の参加者たちが作った梅の歌32首が紹介されています。

上の文章中の

「季節は、初春の良い日で」の部分を書き下し文で書くと、

『時に、初春の月にして、氣淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、 蘭は珮後(はいご)の香を薫す』

となります。

「美しい、良い、めでたい」などの意味を持つ『令』

「調和がとれている、なごやか、おだやか」などの意味を持つ『和』

いや、ほんと有識者すごい。

この素晴らしいセンスと知識。

震えます。

非常に素敵な元号だと思っています。

穀雨ですので、雨の話を。

日本は雨の多い国です。

そしてその雨から多くの恵みを得つつ、ともに暮らしてきました。

もちろん良い側面ばかりではないのですが、日本人にとって雨はとても大切なもの。

降りかたや季節の違いによって、多くの「雨の呼び名」が生まれました。

春の雨

春雨:晩春にしとしと降る細かい雨

菜種梅雨:菜の花が咲く頃にしとしとと降る雨

春時雨:春に降る時雨。時雨はザーッと勢いよく降り、すぐにカラっと晴れる雨のこと。

小糠雨:春先にしとしとと降る霧雨。秋に降るのは霧雨。

花時雨:桜の時期に降る時雨のこと。

春霖:3月から4月にかけて天気がぐずつく時期のこと。春の長雨とも呼ばれます。

雨の降りかたによる呼び名

豪雨:激しく大量に降る雨

驟雨(しゅうう):俄雨(にわか雨)ともいう。入道雲ができて、急に降り出す雨のこと。

地雨(じあめ):数日にわたりしとしとと降り続ける雨のこと。

天泣(てんきゅう):狐の嫁入り、天気雨とも呼ばれる。雲がないのに雨が降ってくること。

八十八夜

夏も近づく 八十八夜

こともの頃歌った「茶摘み」という歌にも出てきます。

立春から数えて88日目にあたる雑節。

古くはこの日を目安に、苗代作り種もみおろしなどの農作業を行いました。

八十八という文字を組み合わせると『米』になることから、

農事に関する祭りなども盛んに行われます。

茶摘みの最盛期でもあり、八十八夜に収穫された茶葉は縁起物とされ

飲むと長生きするとも。

「八十八夜の忘れ霜」と言われるように、遅霜が発生することもあります。

端午の節句

穀雨最後の日は、端午の節句です。

『端』は物事の始めという意味。

『午』は「午の日」のことで、端午とは、その月始めての午の日を指していました。

やがて、「午」と「五」が重なり、5月5日が端午の節句として定着してきました。

古代中国では、奇数が重なる日は陰陽の考え方から悪日とされており、この日に祓い清めを行う習慣がありました。

野原で薬草を摘んだり、菖蒲を浸した酒を飲んだり、ヨモギで人形を作ったり、菖蒲を入れた湯に浸かったり、、、

植物の力を借りて穢れを祓う行事が行われていたとされています。

菖蒲は香りが強く虫を寄せ付けないことから、古くから災いを祓う力があるとされてきました。

端午の節句は、武家社会にはいると、さらにクローズアップされます。

菖蒲」が「武芸の道に励む」という意味の「尚武」の音に通じることから、

武士の間で盛んに行われるようになったのです。

また、武家の後継の男子がたくましく成長し、

尚武するようにとの祈りを込めるようになり、

いつしか男の子の節句になっていきました。

鎧兜を飾る風習もこの時にできました。

ちなみにお風呂に入れる菖蒲

血行促進、冷え性・肩こりに効果があるとされています。

いわゆる『アヤメ』と呼ばれるハナショウブとは全く別の種類です。

鯉のぼり

古代中国。黄河のはるか上流に『竜門』と名付けられた急流がありました。

どんな魚もはねつけるその激しい流れに、一匹の鯉が挑みます。

荒々しい流れに負けず、無事に乗り越えたその鯉は、竜へと姿を変え、天に昇っていったたそうです。

この「登竜門伝説」をもとに、江戸時代に鯉のぼりが飾られるようになりました。

天球:車輪の上についている回転球。神様を招くためについているとされます。

矢車:カラカラと鳴る音が魔除けになると言われます。

吹き流し:古代中国の五行説に由来した五色の飾り。赤(火)、黄(土)、青(木)、白(金)、黒(水)を意味します。

真鯉:五行の黒。冬の命を支える水の意味を持ち、大きく貫禄がある父の姿。

緋鯉:五行の赤。生命を育む夏・知恵の火の意味を持つ。子を育てる母の姿。

子鯉:五行の青。春の木を意味しており、すくすくと木々のように成長してくれることを願っています。

柏餅とちまき

柏は、新芽が出るまではを落とさないことから、縁起のいい木とされてきました。

その柏の葉で巻いた柏餅は、「子孫繁栄」を願っていただきます。

ちまきは、厄除けの縁起物とされます。

五月人形

男の子の成長を願って飾ります。

雛人形では緋色(赤)の毛氈を敷きますが、

五月人形ではヨモギの色である緑色の毛氈を敷きます。

今年は5月5日までが春。

5月6日から、早くも『夏』を迎えます。

緑は美しく、空は青く、風は爽やか。

本当にいい季節になりました。

大連休の過ごし方はお決まりですか??

御代替わりを寿ぎ、新しい令和の始まりを祝いましょう。

では次回、立夏にてお会いしましょう。

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