小満〜麦秋の候…ってもう秋?

小満

5月21日頃から芒種まで

命が次第に満ち満ちてくるころ、様々な生き物が陽の光を受け輝いています。

爽やかなこの時期は潮干狩りのシーズンでもあります。

さてさて今日は、七十二候からまいります!

七十二候

初候 蚕起食桑(かいこ おきて くわを くう)

次候 紅花栄(べにばな さかう)

末候 麦秋至(ばくしゅう いたる)

衣替え

衣替えは、平安時代に宮中行事として始まったそうです。

装束も調度品も入れ替えていたとか。

今では一般的に6月1日と10月1日に行われますが、出雲地方では出雲大社の涼殿祭をもって衣替えをするそうです。

初候にある『蚕』ですが、カイコガの幼虫で、絹を産生します。

卵から羽化した蚕の赤ちゃんは、桑の葉をモリモリ食べ、わずか20日~25日で体重が一万倍にも増えるそうです。

天皇陛下が即位されて最初の新嘗祭を『大嘗祭』といいます。

皇位継承の儀式の中でも最も重要なもので、今年の11月14、15日に行われます。

大嘗祭は、御即位された天皇陛下が、新穀で神をもてなし、自らも召し上がって、国家国民の安寧と五穀豊穣を祈念する祭事です。

大嘗祭では、数々の調度品や神饌とともに、神衣(かんみそ)として、阿波(徳島県)の麻織物の『麁服(あらたえ)』と、三河(愛知県)の絹織物『繪服(にぎたえ)』が備えられます。

そんな繪服にも用いられる絹糸を生み出す蚕。

普通は20個ほどの繭から一本の糸にするのですが、繪服用の絹糸は7つの繭から一本にする極細絹糸だそうです。

産業としては衰退してしまった養蚕ですが、継承される神事が、伝統を残す一助となっています。

ちなみにカイコガは飛べない蛾で、ふさふさの毛が特徴的です。

木や葉に捕まる力も弱く、野生ではまず生きていけないそうです。

紅花

次候にある紅花は、黄色い花を咲かせます。


eikipediaより

黄色い花ですが、紅の染料となります。

昔は和名を『呉藍(くれのあい)』と言い、それが転じて『くれない』になったそうです。

摘んだ花をすぐに水にさらして乾燥させることを繰り返すと、水に溶けやすい黄色の色素は水に溶けてなくなり、水に溶けにくい紅色だけが残ります。

染料や化粧用の紅以外にも、乾燥させた花は生薬としても使われますし、紅花の種子を絞った油はサラダ油やマーガリンの材料として使われます。

源氏物語に出てくる『末摘花』。

実はこの紅花のことで、茎の先端に付く花を摘み取って染料にすることからこう呼ばれています。

しかし今思い出しても、源氏物語の末摘花のエピソードは、ひどい話です…

見た目が悪いと言いまくり、鼻の先端が赤いから『末摘花』なんてあだ名をつけてみたり、なんで袖振る仲(男女の仲)になっちゃったんだとか散々言い散らかして、8年もほっとく始末。

長い間ほっといても源氏を思い続ける末摘花の献身と心の清らかさを知り、最後は光源氏も心入れ替えてはいたけど。

やなやつだよ、光源氏。

麦秋

末候に『麦秋』とありますが、季節の秋ではなく、『稲の秋』に準えて、収穫の時期ということを意味します。

『秋』とありつつ、実は初夏の季語

麦が収穫を迎え、おいしいビールに姿を変えてくれるこの時期が、私は大好きです。

今回は七十二候のキーワードでお話ししてきましたがいかがでしたか??

この時期はまだ寒暖差もありますし、インフルエンザが流行っているという噂も。

皆様くれぐれもご自愛くださいませ。

>>nagi

 

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